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□■新居浜高専 メールマガジン■□ Vol.9 (2006.12.1)

▽INDEX▽  
◎[特別企画] 〜卒業生便り
◎[トピック]  〜ロボコン四国大会
           国領祭
           デザコンで最優秀賞
           高専総合文化祭
           金子地区文化祭
           環境日本一エコエネルギーコンテスト
◎[お知らせ] 〜学生募集要項
           工業技術懇談会
           現代GPフォーラム
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◎[特別企画1] 卒業生便り
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『卒業生便り 〜国の内外を問わず様々な産業現場で活躍する卒業生』

新居浜高専は昭和37年の開校以来、5600人を超える卒業生を輩出してきまし
た。卒業生の多くは優れた技術者として、国の内外を問わず様々な産業現場で活躍
し、世界をリードする日本の産業発展に貢献しています。
『卒業生便り』では、こうした卒業生からのメッセージを紹介します。

今回は昭和46年に電気工学科を卒業した高橋諭史さんからのお便りを紹介します。
高橋さんは、中国上海にあるシャープの家電製品開発設計センターで所長を務め
ておられます。来年3月の学生の海外研修でも工場見学等をさせていただくことに
なっており、本校の国際交流活動においても大変お世話になっております。

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■近況報告
1971年に卒業し、シャープ株式会社に入社、以来ずっと大阪府八尾市の電化シ
ステム事業本部で、空調機開発設計の仕事をしておりました。昨年10月より上海
の夏普電子(上海)、家用電器開発中心というところで家電商品の設計開発を担当
しています。海外出張はこれまで何度か経験しましたが、駐在は初めての経験です
。この会社では公用語が英語だが大丈夫かといわれ、『そんなもの毎日使っていれ
ばすぐ上達するでしょう』と啖呵を切って出てきたものの、そう簡単には行かず、
まだ日本語を使っている毎日です。

■新居浜高専で学んだこと
今の時代、子供でもパソコンを使うようになっていますが、在学中はコンピュータ
に触れるような時代ではありませんでした。ところが5年生の10月頃でしたか、
クラス全員が突然コンピュータの理論について集中講義を受けることになりました
。この講義で2進数やプログラム言語(フォートラン)を学んで卒業したことで、
入社後、“ミニコン”(いまどき通じますか?)が導入されたとき、ごく自然にコ
ンピュータに触れることができたように思います。おかげでその後、自然と実験デ
ータの解析プログラムや簡単な性能シミュレーションプログラムを作るようになり
、仕事に大変役に立ちました。よくあの時集中講義をして下さったものだと感謝し
ています。

■在校生へのメッセージ
日本は豊かになりました。1ドル360円が100円前後になって久しく、海外旅
行は当たり前、ドルショック、石油ショックも遠い過去の事で、バブル崩壊後の不
況も乗り越えつつあります。私が今上海に居るのも、ある意味ではそのような時代
の流れがもたらした必然の結果と言えるかも知れません。
高専一期生の方々が今年ご定年をお迎えですが、団塊の世代の退職、少子化、環境
問題といった次の大きな課題にさまざまな面で対応が始まっています。

このような変化の中で、何事にも前向きに対応するということが最も大切なことの
ように思います。今、反省しているのは、もっと英語をやっておけばよかったとい
うことです。35年前にもいずれ外国へ行く機会が増えることは判っていたはずな
ので、社会に出てからでももっと勉強しておくべきでした。前向きに考えるにも基
礎学力は必要ですね。私の前向きには無鉄砲という部分が多いようです。今からで
も遅くない、頑張ります。

最後に、中国で最初に覚えた文章をご紹介します。
『高々興々上班来、平々安々回家去』
(ガオガオシンシンシャンバンライ、ピンピンエンエンホイジャーチュウ)
工事現場などにある標語らしく、『生き生きと仕事に出かけ、心安らかに帰宅しよ
う』という意味ですが、素朴ながら元気の出る言葉で気に入っています。
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メールで紹介したお便りは抜粋です。続きはホームページでご覧いただけます。
http://www.off.niihama-nct.ac.jp/~shomu-a/mail_magazine/project/vol9.htm

新居浜高専では、同窓会と学校とのネットワークの形成を推進しています。今年度
の国領祭では「燧会(同窓会)集いの広場」を企画しました。
卒業生が集まって、○思い出話や近況を語り合う場、○教職員や在校生との交流を
深める場、○同窓会活動の活性化のためのご意見・ご提案をいただく場、として設
けたものです。
今後ともこうした活動を進めていきますので、よろしくお願いいたします。

◇新居浜高専メールマガジンでは、卒業生の皆様からのお便りをお待ちしておりま
す。
宛先:mail_magazine@off.niihama-nct.ac.jp
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◎[トピック]
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◇ロボコン四国大会が開催されました。
11月5日(日)、アイデア対決全国高等専門学校ロボットコンテスト四国地区大
会が、高松工業高等専門学校を担当校として開催されました。本校からは、2台の
ロボットが出場し、結果は次のとおりでした。
  ・新居浜高専A 燧の運び屋(一回戦敗退)〜特別賞(ソリッドワーク)
   <森本雄大・石川誠也・森川裕一(4年)> 
  ・新居浜高専B Niihama Express(二回戦敗退)〜奨励賞
   <吉川希生(4年)・楠橋陽教(3年)・金子将大(1年)>
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◇国領祭を開催しました。
11月10日(金)〜12日(日)、「有頂天」をテーマに国領祭を開催しました
。このテーマは、学生一人一人がこの高専での思い出の中で、我を忘れるほど熱中
し最も楽しかったと思えるよう、また、各々が最高のパフォーマンスを発揮し最大
の自慢話しができるような国領祭にしたいと思いが込められています。前夜祭は、
野外ステージで行われたマジック、ビンゴ大会等で盛り上がりました。この3日間
を通じ、国領祭執行委員が準備から片づけにいたるまで見事に集結し、多数の学生
が大いに奮闘しました。「野外ステージ」をはじめ、毎年恒例となっている「学科
・専攻科展示」、「寮生会主催のチャリティバザー」、「各サークルの出店」、「
軽音楽ライブハウス」では本年も多くの方々で賑わい、例年どおり企画された「ち
びっこサッカー大会in国領祭」、「献血コーナー」にも市民や子供達が集まりまし
た。さらに本年度初めて設けられた「入試広報コーナー」では、入試に関する相談
会や入試問題の解答説明会を実施し、訪れた保護者や中学生が熱心に聞き入ってい
ました。また、本年度初めて開設した「燧会(同窓会)集いの広場」では、昔の本
校の様子を8ミリで上映、懐かしい写真をパソコン画面で紹介する等を行い、62
名の同窓生がテーブルを囲み、思い出話や近況を語り、教職員や在校生と交流を深
めました。
http://www.niihama-nct.ac.jp/backnumber/no65/kokuryou200602.html
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◇デザコンで最優秀賞を受賞しました。
11月17日(金)〜18日(土)の両日、都城高専を開催主管校として全国高等
専門学校デザインコンペティションが開催され、本校から「眼鏡橋」(5M 日越
栄雄・八十島啓介)、「Marvel of Art」(5M 村上友洋・高橋良太)が出場し
ました。
このコンペティションは、全国の高専学生が、日頃の学習成果を生かした生活環境
関連のデザインや設計等を競う大会です。「人が生きる生活環境を構成するための
総合的技術」としてデザインを競うことで、高等専門学校が目指す創造力と実践力
に富む人材育成に寄与することを目的としています(通称:デザコン)。デザコン
はロボットコンテスト、プログラミングコンテストと並ぶ高専3大コンテストの一
つです。学生たちが構造・複合住宅・木造住宅のコンペ3部門やワークショップな
どを通じて独自の発想や技術力を競いました。
このうち木製橋梁を設計する構造部門で、「Marvel of Art」が載荷重量250
sの記録を出し、最優秀賞(文部科学大臣賞)を獲得しました。同部門には北海道
から鹿児島県まで31高専50点がエントリー。木材だけで重さ200g以下の橋
梁を製作し、スパン中央部への集中載荷方式で耐えられる重さを競いました。
本校の作品は、美しい形状を失わないよう、橋らしいアーチ型にこだわりつつ、強
度を追求しました。多くのアーチ型の作品が50〜100sで崩壊する中で、25
0sまで耐えることができた本作品の記録は突出しており、アーチ型の橋梁の中で
、最も適切なアーチ形状と部材配置であったと思われます。その結果、優れた耐荷
重性・美しいアーチデザイン・ 耐荷重予測値の適合性が評価され、初出場で最優
秀賞を獲得することができました。
http://www.niihama-nct.ac.jp/backnumber/no66/index.htm
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◇高専総合文化祭が開催されました。
11月18日(土)〜19日(日)の2日間、詫間電波高専を当番校として第28回
標記文化祭が開催されました。今回のテーマは、アイデアの無限大、個性豊かなア
イデアの発信源をイメージした『四次元ポケット』で、「新しいなにか」が生まれ
ることを期待して決定されたそうです。地区の高専が一同に会し、学生の自主的な
発想と活動が随所に活かされ、作品や活動のできばえを競い合い、大いに交流を深
め、有意義な文化祭となりました。また、地元の方々をはじめ、高専関係者等多く
の方の来場がありました。
http://www.sr1.takuma-ct.ac.jp/soubun/
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◇金子地区文化祭に出展しました。
11月19日(日)、金子校区を中心とした文化祭に、今年も新居浜高専として、
2つのコーナーに作品を出展しました。あいにくの雨にもかかわらず、小中学生を
中心に非常に多くの見学者があり、多くの子供たちに喜ばれました。出展物は、新
居浜高専の学生が製作した作品や実験実習の成果が中心です。作品の説明も学生自
身が行っています。こうした活動は、本校の現代GP活動の一環です。ものづくり
活動と出前授業を組み合わせる新しい教育システムにより、学生の自己学習能力、
実践力を養います。
http://www.off.niihama-nct.ac.jp/~gp_needs/active/kaneko.htm
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◇環境日本一エコエネルギーコンテストに出場しました。
11月19日(日)、甲府市で行われた環境日本一エコエネルギーコンテストに出
場しました。このコンテストは、山梨県主催の行事で、環境・エコエネルギーに関
するものです。電気工学科の学生でグループを組み、【ソーラーカー部門:太陽の
光を克服せよ!】 に参加しました。
競技内容は、太陽電池のみを電源とした自走式ソーラーカー(模型)で、コースの
引かれたラインをトレースして走行し、速さを競うものです。コースの途中には、
夜のゾーンなどの障害も設定されています。(この間はコンデンサに蓄えたエネル
ギーで走行しなくてはなりません)
応募は30チーム以上で、書類審査で選ばれた19チームで競技が行われました。
参加校は、山梨県内の大学・短期大学校・高校が中心でしたが、山形の高校や東京
農工大学・京都の高校も参加していました。
競技の結果、本校の成績は19チーム中10位でした。本校のマシーンは走行中、
常にソーラーパネルを太陽の方向を向け、目いっぱい太陽エネルギーを利用しよう
という発想で製作を進めました。しかし、当日の天候は“雨”で、人工光源による
屋内競技となりました。ということで、自慢のパフォーマンスを見せることもでき
ず残念な結果となりました。(人工光源は真上からなのでパネルを動かす必要があ
りませんでした。)完走したチームは、上位の3チームのみで、他のチームもエネ
ルギー不足に苦労していました。
ただ、参加した学生は、他のチームの学生・生徒と積極的に情報交換などを行うこ
とができ、良い経験になったようです。山梨県の副知事から、閉会の挨拶の中で名
指しで来年も是非お越しくださいと誘われましたし、できれば来年リベンジを果た
したいと学生も意気込んでいます。
◇参加メンバー 
5E 桐嶋えりか・古田将空・前田誠司, 4E 白石沙也加・西原枝里, 3E 広瀬文絵
http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/junkan/35923225107.html
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◎[お知らせ] 
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▽平成19年度学生募集要項がダウンロードできます。
http://www.off.niihama-nct.ac.jp/~kyoumu-a/nyugaku/boshuu07.html 
※学生募集要項を郵送により請求される場合は、210円分の切手を貼った角形2
号の封筒(住所及び氏名を記したもの)を同封の上、下記まで請求してください。
〒792−8580  新居浜市八雲町7番1号
新居浜工業高等専門学校 学生課 教務係 電話  0897−37−7724

▽工業技術懇談会を開催します。
目 的   講演等を通じて地域に最新の情報を提供すると共に、産学官との情報
      交流を実施して地域産業の発展を目指す。
テーマ   『産学官交流 「愛テクフォーラムの技術を知り、活用しよう!」』
日 時   平成18年12月21日(木) 14時30分〜16時30分
場 所   新居浜高専 視聴覚教室(学生ロビーでも聴講可)
対象者   地域の企業・市民等、 本校;教職員、4年生、専攻科1年生


▽現代GPフォーラムを開催します。
目 的    現代GPの取組みついての講演・討議により、取組内容の検討を深
      めるとともに、地域に広く発信して、普及を図る。
テーマ    「地域連携プロジェクト型ものづくり活動の可能性」
日 時   平成18年12月26日(火)13:30〜16:30
場 所   新居浜高専 第1会議室
対象者   小学校・中学校・高校、塾等の先生、一般市民及び
http://www.off.niihama-nct.ac.jp/~gp_needs/(現代GPホームページ)
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