平成28年11月20日(日)、東京・国技館を舞台に「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2016全国大会」が開催され、各地区予選から選ばれた25チームの参加がありました。

 本校からは、四国地区大会で準優勝をした「しまなみ海銅」が2002年以来、14年振りに出場し、地区大会後も学生達が懸命に改良をしたロボットを駆使して、熱い戦いを繰り広げました。

 改めて・・・2016年度の競技課題は  ロボット・ニューフロンティア」 です。
     
 今回の競技はロボットによる「新大陸開拓」です。
 競技は、赤・青 2チームに分かれて対戦形式で行います。フィールドで戦うのは、各チームメンバー3名と自作のロボットです。ロボットの台数とその展開サイズに制限がないのは全国大会も同じです。
<ルール概略>(一部、高専ロボコンウェブサイトから抜粋)
 ロボットは「探検家」として新大陸を目指します。フィールドに待ち受ける障害をロボットで乗り越え、新大陸を開拓した証としてブロックを積み上げ「砦」を築き上げます。

 ロボットはフィールドにあるブロックを持ち上げ、高台の上に決められた形の灯台を積み上げます。そして海を越え、島を越えた先の新大陸にある丘の上にブロックで砦を積み上げます。砦の最上部には郷土愛の溢れる「シンボル」を置き、相手よりも高い砦を築いたチームの勝利となります。競技時間3分間で素早くブロックを積み上げられるかどうかが攻略のポイントになります。

 全国大会では、ブロックを積み上げた後に選手自ら審判に判定を仰ぐ必要がありました。地区大会の経験を踏まえ、操縦練度を上げるか、改良して積み上げる高さを上げるか、その戦略もポイントになりました。


新居浜高専チームしまなみ海銅(かいどう)
指 導 教 員 松  友    真  哉
5年電子制御工学科
(チームリーダー、操縦者)
末 光  史有人
5年電子制御工学科
(チームメンバー、操縦者)
萩 田    翔
5年電子制御工学科
(チームメンバー、安全管理責任者、操縦者)
澤 山  倫 也
5年電子制御工学科
(ピットクルー)
谷 崎  礼 治
5年電子制御工学科
(ピットクルー)
加 藤  幹 也
5年電子制御工学科
(ピットクルー)
河 村  悠 汰
5年電子制御工学科
(ピットクルー)
佐 野  隼 一
4年電子制御工学科
(ピットクルー)
 木  悠 希


  【シード獲得】  2回戦 小山高専 0cm − 120cm 新居浜高専
 本校チームは地区大会において、砦を全国3位の高さまで積み上げた実績があったので、全国大会ではシードを獲得。2回戦からの出場になりました。
 
 初戦の相手は1回戦で鳥羽商船高専を破った関東甲信越地区優勝校の小山高専「宇都宮キャッツ(うつのみーやきゃっつ)」。ブロックを港町から新大陸の丘まで投げ飛ばして輸送するロボットでした。

 全国大会というプレッシャーの中、操縦者の3人はブロックを落とさないよう、慎重に作業を進めていきました。無事に橋を架け、新大陸の丘に3段(120cm)のブロックを積み、新居浜のシンボル・別子銅山の銅を砦に載せて勝利しました。
 
  【ベスト8】  準々決勝 明石高専 200cm 0cm 新居浜高専
 2戦目は近畿地区から出場の明石高専「あさごん」と対戦しました。

 下から積み上げていくタイプの明石高専に対し、上に積み上げていくタイプの新居浜高専。ともに200cmを積み上げた実績を持つチーム同士の戦いとなりました。

 両チームともブロックを200cmまで積み上げていき、最後に審判の判定を仰ぐ作戦で、制限時間いっぱいまでブロックを新大陸の丘の上にどんどん積み上げていきました。

 先に積み上げたのは明石高専でした。下から積み上げていくタイプで有利なのは、積み上げて行く段階でシンボルが砦に載っているところです。判定を求めるも、ロボットが邪魔で判定できない、というロスタイムがありました。

 その隙に新居浜高専も積み上げて行きます・・が、砦の最上部にシンボルを置いたのと同時に試合終了となりました。

 実況のアナウンサーさんからは「新居浜高専、置け、置け、置け−!」と言われ、大変白熱した試合となりました。

 審判判定を受けられなかったため、惜しくも記録は残りませんが、確かにブロック5段・200cmの砦を新大陸に積み上げ、新居浜高専チームの挑戦は終了しました。
 
 
   
○大会結果は【公式ホームページ】をご覧ください。

○スナップ集

選手入場 選手宣誓
応援するアシモ 初戦試合前に自作の紹介ビデオが流れます。
駆けつけてくださった応援団 応援団記念撮影

なお、今回の大会の様子は12月23日(金・祝)10:05〜11:50、NHK総合(全国放送)にて放送されました。


☆アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)とは?☆

 高専ロボコンは、全国から57校62キャンパスの高等専門学校が参加する全国規模の教育イベントで、1988年から毎年開催されています。各キャンパスから2チーム、計124チームがエントリーし、全国8地区(北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・近畿・中国・四国・九州沖縄)で開催される地区大会に出場します。そこで選抜された25チームにより全国大会が開催されます。
詳細は、高専ロボコンホームページをご覧ください。
  http://www.official-robocon.com/jp/kosen/kosen2016/index.html

  来年も目指せ全国大会!

 
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