平成28年10月30日(日)、本校第1体育館を舞台に「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2016四国地区大会」を開催しました。四国5高専6キャンパスから12チームの参加がありました。

 本校からは、A「giraffe」、B「しまなみ海銅」の2チームが出場し、学生達が昼夜を問わず懸命に製作したロボットを駆使して、熱い戦いを繰り広げました。

 2016年度の競技課題は  ロボット・ニューフロンティア
     
 今回の競技はロボットによる「新大陸開拓」です。
 競技は、赤・青 2チームに分かれて対戦形式で行います。フィールドで戦うのは、各チームメンバー3名と自作のロボットです。今回の競技ではロボットの台数とその展開サイズに制限がありません。
<ルール概略>(一部、高専ロボコンウェブサイトから抜粋)
 ロボットは「探検家」として新大陸を目指します。フィールドに待ち受ける障害をロボットで乗り越え、新大陸を開拓した証としてブロックを積み上げ「砦」を築き上げます。

 ロボットはフィールドにあるブロックを持ち上げ、高台の上に決められた形の灯台を積み上げます。そして海を越え、島を越えた先の新大陸にある丘の上にブロックで砦を積み上げます。砦の最上部には郷土愛の溢れる「シンボル」を置き、相手よりも高い砦を築いたチームの勝利となります。競技時間3分間で素早くブロックを積み上げられるかどうかが攻略のポイントになります。

 今回の競技では、ロボットのほかに、各チームが自作する「シンボル」にも注目があつまりました。

Aチームgiraffe(ジラフ)
指 導 教 員 今  西         望
3年機械工学科
(チームリーダー、操縦者)
杉 原  健 太
4年電気情報工学科
(安全管理責任者、操縦者)
大 原    航
4年電子制御工学科
(チームメンバー、操縦者)
山 内  康 平
引 率 教 員 出 口  幹 雄
3年電子制御工学科
(ピットクルー)
佐 藤  達 輝
3年電子制御工学科
(ピットクルー)
竹 田  匡 輝
4年機械工学科
(ピットクルー)
岸 田    樹
4年電子制御工学科
(ピットクルー)
矢  野         陸
2年電気情報工学科
(ピットクルー)
小 川  涼 介

Bチームしまなみ海銅(かいどう)
指 導 教 員 松  友    真  哉
5年電子制御工学科
(チームリーダー、操縦者)
末 光  史有人
5年電子制御工学科
(チームメンバー、操縦者)
萩 田    翔
5年電子制御工学科
(チームメンバー、安全管理責任者、操縦者)
澤 山  倫 也
引 率 教 員 田 中  大 介
5年電子制御工学科
(ピットクルー)
谷 崎  礼 治
5年電子制御工学科
(ピットクルー)
加 藤  幹 也
5年電子制御工学科
(ピットクルー)
河 村  悠 汰
5年電子制御工学科
(ピットクルー)
佐 野  隼 一
4年電子制御工学科
(ピットクルー)
 木  悠 希


  【Aチーム】  2回戦 香川高専(高松)A 240cm − 0cm 新居浜高専A
 Aチームはロボット研究部から出場したチームです。
 マシンにはブロックを積み上げるリフトの機構にキリン(英名:Giraffe)のイラストをつけました。2頭のきりんが新大陸に向かって進む様子はかわいらしく、観客の皆さんにアピールすることができました。

 シードを獲得したAチームは2回戦からの出場。試合は、優勝校香川高専(高松C)Aチームを相手に対戦しました。港町に灯台を作り、新大陸に向かう橋をかけることに成功しましたが、向かう途中で時間切れとなってしまいました。

 本チームは、そのかわいらしい姿が認められ、デザイン賞と田中貴金属グループ特別賞を授与されました。
 
  【Bチーム】  1回戦 新居浜高専B 200cm − 0cm 高知高専B
 Bチームは電子制御工学科生で構成されたチームです。チームメンバーは今回がロボコン初出場ですが、昨年大会での電子制御工学科チームの雪辱を果たすべく、入念に準備したマシンで臨みました。
 スタートと同時に橋ロボットとフォークリフトロボット大が連携し、橋を作りながら前進して新大陸を目指します。同時に、フォークリフトロボット小が灯台の建設を始めます。新大陸まで架かる「しまなみ海銅」で待機しているトロッコにブロックを乗せ、往復することで、新大陸にブロックを運びます。新大陸に到着したフォークリフトロボット大は、ブロックを受け取り、砦を建設します。無駄なく3台のロボットとチームメンバーが作業を続け、時間内に砦を積み上げます。
 初戦は高知高専Bチームと対戦。練習したとおりに無駄なく灯台と砦を作り上げ、Bチームは勝利しました。
 
   
  【Bチーム】  2回戦 新居浜高専B 40cm − 0cm 弓削商船高専B
 2回戦は弓削商船高専Bチームと対戦。
 試合開始後、順調に灯台を作りましたが、橋を架ける途中でフォークリフト小の機構に不具合が発生。
 新大陸に到着したフォークリフトロボット大が辛くも新大陸に砦を建設し、勝利しました。
 
   
  【Bチーム】  準決勝 香川高専(高松)B 200cm  200cm 新居浜高専B
 3回戦は香川高専(高松C)Bチームと対戦。
 試合は勝ち進んだ強豪2チームによる砦の建設対決になりました。ロボット3台が連携し、新大陸にブロックを運び砦を作る本校Bチームに対し、香川高専(高松C)Bチームは建材を一気に新大陸に運び、積み上げるロボットでした。
 香川高専(高松C)Bチームは一度、ブロックのバランスを崩してしまい、一から再度積み上げる一方、本校チームは着実にブロックを輸送し積み上げ、2分36秒で高さ200cmの砦を作りました。
 一方、態勢を立て直した香川高専(高松C)Bチームもその後2分47秒で高さ200cmの砦を作り、試合終了。
 砦の高さが同じだったため、ここで本大会初めての審査員判定となりました。結果、審査員判定3−0で本校Bチームが勝利し、14年振りの決勝戦進出を決めました。
 
   
  【Bチーム】  決勝 香川高専(高松)A 240cm-120cm(非公式記録:参考)新居浜高専B
 決勝戦は香川高専(高松C)Aチームと対戦。
 試合前に学生会長を筆頭とする応援団から熱い応援メッセージを受けたチームメンバーは試合開始後、順調にオペレーションをします。
 一方、これまで全ての試合(非公式記録も含める)で240cmの砦を積み上げてきた香川高専(高松C)Aチームも順調な運び出しをし、両者一歩も譲らない試合展開となりました。
 砦の建設で本校Bチームが大会で初めてブロックを落とすというハプニングがあり、シンボルを置くことができず非公式記録ながら120cmの砦を積んだところで試合終了となりました。
 この瞬間、240cmの砦を積み上げた香川高専(高松C)Aチームが本大会優勝を決めました。
 敗れはしましたが、橋ロボットのブロックを回転させながら新大陸に輸送するシステムが評価され、審査員推薦で本校Bチームは14年振りとなる全国大会進出を決めました。
 

○大会結果は【こちら】をクリック。

【Aチーム】giraffe デザイン賞
田中貴金属グループ特別賞
【Bチーム】しまなみ海銅 準優勝


【決勝戦前】学生会長のエール ピットから出てくるBチームメンバーと
見送る大会運営補助学生
【決勝戦前】見守るBチームピットクルー 【決勝戦前】試合前に抱負を述べるBチームメンバー
Aチーム 表彰
デザイン賞・田中貴金属グループ特別賞
Bチーム 表彰
準優勝
閉会式
集合写真

なお、今回の大会の様子は11月13日(日)11:00〜11:54、NHK総合(四国地方向け)にて放送予定です。
ぜひご覧ください。


☆アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)とは?☆

 高専ロボコンは、全国から57校62キャンパスの高等専門学校が参加する全国規模の教育イベントで、1988年から毎年開催されています。各キャンパスから2チーム、計124チームがエントリーし、全国8地区(北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・近畿・中国・四国・九州沖縄)で開催される地区大会に出場します。そこで選抜された25チームにより全国大会が開催されます。
詳細は、高専ロボコンホームページをご覧ください。
  http://www.official-robocon.com/jp/kosen/kosen2016/index.html

  来年度の四国地区大会は高知高専担当で開催されます。

 
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管理:学生課学生・図書係